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暇ネタ-YAMAHA MSP10STUDIOを掃除する

年末大掃除でクモの巣を発見し…

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写真1 スピーカーの裏にクモの死骸

2010年12月31日。

慌ただしく大掃除をしていたら、パワードモニター・スピーカーMSP10STUDIOの裏側にクモの巣と死骸を発見。

背面アンプ部には通風孔があり、そこから内部にクモ等が入り込んでいたらイヤだなぁと思いながら確認。

幸い目視ではそういう異物は見えないけれど、上部の入力周りの基板にうっすらホコリ。

掃除ついでに簡単な分解清掃を年明けにすることを決意したのでした。

 

YAMAHA MSP10STUDIOとは...

NX5Jの写真
写真2 MSP10STUDIO

2002年12月に発売開始され、いつの間にか(ネット上の情報によると、2006年2月らしい)生産完了になったヤマハのパワードモニター・スピーカーです。主にニアフィールドモニターとして使われるサイズです。

NS-10Mシリーズというロングセラー(10Mが1977年発売開始、10MSTUDIOが2001年生産終了※1)の定番ニアフィールドモニターの後継機種として登場したものですが、意外と短命に終わりました。

周波数特性等のカタログスペックは上々で、聴いた感じも悪くないと思うのですが、少々大柄で扱いにくかったのかもしれません 。

個人ユースとしては高価だった(11万円/1台 税別)ことも、大ヒットにならなかった一因でしょうか。
私は中古で比較的廉価で入手しました。

現行機種では、一回り小さく価格もお手頃なMSP7 STUDIOというモデルがあります。

 

補足情報-NS-10Mシリーズとは-

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写真3 NS-10M(1996年撮影)

他人に説明できるほど知っているわけではありませんが、少しだけ。ウェブで「NS-10M」というキーワードで検索すると沢山情報が出てくるように、過去に多くの録音スタジオに置かれていた白いコーンのウーハーが特徴のニアフィールドモニターです(スタジオ向けに、横置き仕様のNS-10M STUDIOがありました)。

テンモニと呼ばれて親しまれていたようです。

今でも使用しているスタジオは結構あると思います。中古相場も高値で推移しているようです。

なんと言っても値段が手頃で(初期の10Mは2本セットで5万円)、高能率(90dB/W/m)・高耐入力(MAX50W)だし音もなんだか良いね、ということで普及したようです。
(10M STUDIOは更に耐入力が高くなっていたり、モデルによって価格や仕様は若干異なります)

私は高校生の頃に中古オーディオショップで初めてNS-10Mの音を聴きました。そのまま閉店時間を過ぎても店員さんと熱く語り合い、ついには購入したという思い出もあります。どちらかというと、熱かったのは私ではなく店員さんでしたが(その日試聴に使った店員さんお気に入りのCDをそのまま貸してくれたり・・)。

ちなみに、その店員さんから1円玉をインシュレータとして使うことを強く薦められたのですが、当時の写真(写真3)を見るとホームセンターで売られている防振ゴム(裏表で90度違いの溝が付いたゴム板)を使っていたようです。

そんなきっかけでNS10Mを使っていたのですが、四畳半の部屋で聴いてると低音の少ない軽い音に感じてしまい、しばらく経った後に手放してしまいました。

ピアノの音がいまいちだった記憶もあるのですが、当時学校の部活動でたまに聴く機会のあったJBL4344の音が好きでそれと比べてしまった感があるので、あまりあてにならない記憶であります。というか、もう15年くらい前のことなので、全体的にあてにならない記憶ですが・・。

というわけで、個人的にはさほど良い音だったという記憶も無いのですが、今思えばこの低音のスカスカ感がスタジオでのモニターで大事(家庭のテレビやコンパクトなオーディオシステムのシミュレートという意味で)だったのかもしれません。

そんなNS-10M STUDIOは、一番の特徴でもある白いコーン紙の供給が難しくなったということで、多くの人に惜しまれながら2001年生産終了となりました。

 

 

分解、そして清掃

年が明けた翌日、早速分解清掃に取りかかりました。その様子をざっくりと写真でご紹介です。


写真4 背面カバーを取り外す

写真5 更に基板を1枚外す

写真6 オペアンプは4560が多く使われている

各部を掃除機とハタキを駆使して掃除します。

写真7 入力基板清掃前

 
写真8 入力基板清掃後

ホコリをかぶって白っぽくなっていたインプット基板も新品同様に。

 

おまけ

清掃のついでに撮影した画像です。もともとスピーカーユニット交換歴のあるものなので、躊躇無くユニットを取り外しています。

オーディオ愛好家的には、スピーカーユニット取り付け時のねじ締めトルクやら微妙な取り付け誤差による音質の変化等が気になるところですが、私はさほど気にしてません。ですが、不必要な分解は、やらない方が無難です。

写真9 パワーアンプ部分(筐体の左右)

 
写真10 前面ユニットを外した状態

 

写真11 ウーハー接続部

 
写真12 ツイーター

スピーカーユニットへの接続線は、これまたオーディオ愛好家的には細くてちょっと頼りなく見えますが、電気抵抗等の特性面から見ると全く問題ありません。これを高級な極太ケーブルに交換しても、私には違いは分からないでしょう。

 

以上、2011年新春暇ネタでした。


作成 2011.1.1
最終更新 2011.1.3

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