トップページに戻る
|
タイトルにした「24pで撮影する意味」。私自身が今悩んでいる課題ではなく、「camerakun.info」のアクセスログに残っていた検索エンジンのキーワード。 この他、「24P 撮影 メリット」など、結構24p撮影に関する疑問的なキーワードで検索している方が多いようで。
昨日の日記(このページはblogではなく日記なのです)に書いたドラマ、もうバレバレなのでタイトルを書いてしまいますがHTBスペシャルドラマ「歓喜の歌」。 これは収録から仕上げまで24pを貫き通した作品(エンドロールも24pだったし)。
なぜ30pではなく24pを選んだのかは私の知るところではありません。 編集環境の進化で「テレビだからプログレッシブは30p」という縛りはほぼ無くなり、演出的に24pと30pのどちらか(もちろん60iも)を選べるわけで、24pの「雰囲気の良さ」で選択したのかもしれません。
私自身も、DVX100のメーカーデモ機を借りてショートムービーを撮影し、24pの効果に感動して以来、自腹で100Aを購入してほとんどの自主制作ショートムービーを24pで撮影してきました。 稀に30pを使った作品は、他のスタッフと共同で合成処理する際の都合や、演出的にパンなどの動きをあまりカクカクさせたくないという理由。 まぁ、60iに比べれば30pも十分「カクカク」するのですが。
ちなみに60iと30pでは時間軸の情報量は半分(50%)も違いますが、30pと24pは4/5(20%)しか違わないので、24pも30pも演出的には似たようなもの、とか、2-3プルダウンの副作用もあるし、まぁいろいろな要素で30pの方が良いとか、まぁ人それぞれいろいろな思いがあるようでもあり。 30pよりも24pの方が技術的に良い場合がある(民生テレビのリバーステレシネ機能がらみで)というようなことをネット上の掲示板に書き込んだら、それをご覧になったCMディレクター氏が、「24pより30pの方が好みに合ってるが24pの方が良いってどういうこと?」という疑問をぶら下げて私の職場にいらしたり。 本当に、好みは人それぞれ。
さて、劇場公開映画ではなくテレビやプロジェクターで見るのがメインの自主制作なのに何故24pか?という疑問を持つ人も結構居るのですが、私自身の正直な意見は「なんか中途半端にあっさりした30pよりは24pの方がより(良い意味で)作り物感が薄くなる」というもっともらしい口実と、「30pより20%データが軽くなって、DVDにしたときも画質が良い」という技術者的視点の言い訳。 あとは先入観なのかプラシーボ効果(?)なのかよくわかりませんが、個人的に24pの映像が好みに合っているということもありますが。
で、24pはカメラワークに気をつけないと結構見づらい映像になるわけで、私自身が編集に携わった作品ではちらほら"24pには速すぎるパン"を見かけました。 (前出の「歓喜の歌」は、カメラの動きに違和感を感じない自然な雰囲気でした)
これはなかなか難しいところで、演出的には「スーッ」と滑らかに速めのパンの方がシーン(映像のつなぎ)のリズムとして良いという場面でも、24pの視覚効果的には「ジワーッ」とゆっくりめのパンの方が効果的な場合もあるわけで。 小心者の私は、撮影時に映像のリズムと視覚的効果的な動きのどちらを優先するかを、撮影現場では決めかねるので、複数パターン(と、言っても大抵は2パターン)撮影してしまいます。もちろん、どっち付かずの意味不明な映像になってはどうしようもないので、速めにせよ遅めにせよ、自分の気持ちよいリズムでカメラを動かすというのは言うまでもなく。
ちなみにこれは動くものをフォローするパン(つまりパンで背景が流れる映像の中にも、ほぼ止まっている被写体が有る場合)はあまり問題にはりません。
で、なんだかんだ色々考えてみるのですが、私が「24pで撮影する意味」は、言葉で簡単に表現することはできなさそうです。強いて言えば「好きだから」ということでしょうか。
ちなみに..、もし演出的に"滑らかな動きの1080/60iでショートムービーを撮れ"という指令が来たら、泣いて頼んで720/60pで撮らせてもらう予定(もし1080/60pで手軽に撮れる小型カムコーダーが誕生していたら、もちろん使いますけど)。
編集時にスタビライズかけたりすることを考えると、インターレースは悪者でしかないので。
そんなことを日々ぼんやりと思いつつ、業界の隅っこでひっそり編集マンをやりつつ、趣味の"日曜カメラマン"やら"なんちゃって音声さん"をやってる、私なのでした。
|
by camerakun
¦ 01:16, Tuesday, Sep 09, 2008 ¦ 固定リンク
¦ 携帯
|